インド海浜木 Pongamia pinnata

Pongamia pinnata
インド海浜木 Pongamia pinnata(他の地域での名称は:Honge Tree, Pongam Tree, Panigrahi)落葉性の木で、樹高15~25m、Fabaceae 科に属します。大きな樹上に白、ピンク、紫のたくさんの花を付けます。原産地はインドですが、東南アジアに広く分布しています。
Pongamia pinnata は耐寒性の熱帯木で、熱と陽光に耐えます。大きな根系のおかげで、乾燥にも耐えます。一般的に、大理石を含む砂礫土壌で生育しますが、栽培上では塩分を含んだ土壌も含めて、どんな土でもよく育ちます。
乾燥した地域でも育つし、風除けや遮光植物として、緑化・造園にもよく使われます。樹皮は撚り糸やロープになり、黒いゴム質は昔は有害な魚による負傷を癒すのにも使われました。
根瘤は窒素の固定を促進させ、空中の窒素ガスによる共生過程で(植物への窒素供給可能形態の)アンモニアNH4+に変換されます。そのため、栄養分の少ない貧弱な土壌への施肥に用いられます。植物体としては有毒ですが、樹液は油分と同様に防腐剤にもなります。種子油はランプの灯油として用いられ、石鹸の生産や潤滑材として、バイオディーゼルの生産等にも利用されます。