―タバコの木Nicotiana glauca-バルコニー植物としての展望!
タバコの木 (Nicotiana glauca)
人間は何か新しい、普通でない、従来のものと違うものに惹かれるのには際限がない。園芸家は自分達の庭に新しい何か-他の誰もが持っていない何か、を育てようと夢見ている。だから、植物市場は毎年園芸家に新しい何かを与えようとしている。-園芸家の欲求・要求を満足させる独創的な何かを。商業はいずれ近々にタバコの木が全ての園芸家にありふれたものになるような新品種に辿り着く。
タバコの木 (Nicotiana glauca)
過去100年間に植物界の殆どの創出はイヌホオズキ属(ナス科)からきている。これらの中で最もよく知られているのは、ペチュニア、サフィニア、とカリブラコア属のミリオンベルです。それらの成功の秘密は、成長が早くて開花も早いことに依ります。(種子から育てて、3ヶ月以内に花が咲きます、挿し木で育てたらすぐに咲きます)。特別な栽培環境は必要ありません。陽当たりの良い所を好みますが、日陰でも古い土でも同じように育ちます。
しかし、イヌホウズキ属の植物は常にポピュラーと云う訳ではありません。かつては花を見るためだけに栽培されていたジャガイモとトマトを考えてみましょう。これらの植物が食用にもなり得ると報道された時、人間は初めは非常に疑い深かったのです。今では多くの国で広く食されていますし、伝統的な植物でさえ、これらに地位を明け渡しています!
この記事では、あなたにタバコの木(Nicotiana glauca)と云う-従来にないバルコニー植物として、南アメリカ原産の植物を紹介しています。これは成長の早い叢生、ないしは樹木です。播種してから2ヶ月で開花し始め、成木の枝は1ヶ月で50~70cmも成長します。
ラテン名から推測できるように(glauca = 灰色)、完全に成長した木は銀灰色をしています。ですから輝くばかりの銀灰色が褪せて、植物は躍動的でない薄緑色にかわったからと云って、驚くことはありません。葉は銀色のgreyovalになり、終わりを告げます。枝の先端には、さらに小さな枝々に20~40個の小さな漏斗形の黄色い花を付けます。花は長さ3~3.5cmで巾0.5cmです。開花期の初めには先端が薄緑色の薄い黄色です。開花後は暗黄色になります。この植物の利点は花が咲き終わってからもこんもりとしていることです。例えばペチュニアと比べてこの植物の良さはその形状と花柄に長期にわたって吊り下がっていることです。
この品種の栽培は簡単です。夏にこのタバコの木(Nicotiana glauca)の植物を室内に置くか、屋外に置けば良いのです。発芽の早い、発芽率の良い、種子によって繁殖させることができます。2ヶ月以内に開花し始めます(ですから、もしあなたのバルコニーで5月から開花を楽しみたいのなら、3月に播種することが必要です)。
もしあなたが降霜地域に住んでいるなら、霜の降りない所にタバコの木を置いておくことが必要です。ペラルゴニウム(ゼラニウム)と同様に、冬の間、冷たい(そんなにきつくない)場所に置くこともできます。冬の終わりには枝を半分くらいに剪定し、たくさんの水を与えてやります。タバコの木は1ヶ月以内に開花するでしょう。植物は簡単に樹木の形態になり、屋内に取り込めるようになります。しかしながら、挿し木で発根させて生育させるのは難しいでしょう。(このことは種子から育てることが困難ということはなく、とても簡単です。)
栄養素について考慮すると、タバコの木は難しいことはありません。豪華な花を咲かせるには、バルコニー植物用の標準的な堆肥に少量のリン酸を加えた肥料を与えれば良いのです。
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